2021-03-24

中国人投資家がドバイを選ぶ理由

  • News

高い教育レベル、充実した医療、移民の多さなどの理由から、欧米の不動産市場は中国人投資家の間で人気を博していた。またフィリピンやインドネシアなど、東南アジア諸国も価格などの面から注目を集めてきた。

しかし近年、ドバイの不動産市場に目を向ける中国人投資家が増えており、発売前またはオフプラン(建設前の段階での購入)物件への投資が多く行われている。ドバイ土地局(Dubai Land Department)のレポートによると、2018年第1四半期における中国人投資家による投資額は17億ディルハム(約510億円)に上ったという。ドバイにおける海外からの投資のトップは中国であり、またドバイの物件のオンライン検索も中国からのアクセスが多くなっている。

中国人投資家がドバイの不動産に注目する理由としては下記の3つが考えられる。

・価格の手頃さ
ドバイの物件においては、その価格と支払い条件が重要な要因となっている。まず価格については、上海や北京といった中国の主要都市よりもドバイの物件の方がリーズナブルであるとされている。例えば上海で1平方フィート当たり4,000~6,000ディルハム(約12万~18万円)相当の物件は、ドバイでは1,600~2,000ディルハム(約4.8万~6万円)程度で購入可能である。また支払い条件については柔軟でわかりやすいと言えるだろう。デポジット支払い後の残金については、一定期間内に支払いを行う形になる。中国では一括払いが基本であるため、このような支払いシステムは中国人投資家に魅力的に映るようだ。

・不動産にかかる課税がない
タックスヘイブンとして知られるドバイでは、不動産の販売もしくは家賃収入に対しても基本的に税金はかからない。しかしドバイ不動産局への登録料として4%がかかり、また商業不動産の売買には5%が課税されるなど、一部支払いが生じるものもある。

・高リターン
また高い投資利益率(ROI:return on investment)も大きな魅力となっている。家賃収入は成熟度が早くさらにフレキシブルであるため、ほとんどの投資家は、資本増価よりも家賃収入を選ぶという。


【参照】The top 3 reasons why the chinese invest in Dubai

海外不動産の最新動向が届くメールマガジンの登録はこちら。

メルマガ会員登録を行う

セカイプロパティ編集部
海外不動産投資に関する最新情報を発信中。