2020-02-11

南イタリアへ移住する外国人定年退職者のための税制優遇措置

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今年初め、定年後に南イタリアへ移住する外国人への税制優遇措置が可決され、外国人所得税は一律7%となることが決まった。適応されるのは、イタリアと租税条約を結んでいる国から年金を受け取り、イタリア国外に過去5年間居住している外国人である。

新税制についてはまだテスト段階であるため、詳細については専門家に確認することをお勧めするが、「外国人年金受給者制度」は魅力的なものであることは間違いない。

一律税制については6年間有効とされており、それ以降は所得に応じて23%~43%の一般的な所得税が課されることとなる。

また、南イタリアのアブルッツォ州(Abruzzo)、バジリカータ州(Basilicata)、カラブリア州(Calabria)、カンパニア州(Campania)、モリーゼ州(Molise)、プーリア州(Puglia)、シチリア州(Sicily)、サルデーニャ島いずれかの人口2万人以下の町への居住することが条件となる。

これらの地域については、長期間の賃貸契約が可能であり日用品や食料品もリーズナブルなため、生活費を安く抑えることが可能である。南イタリアにはこのような小さな町がいくつも存在するが、その中からいくつかピックアップしてみたい。

<プーリア州ポリニャーノ・ア・マーレ>
石灰岩の崖の上に白漆喰塗りの建物が並ぶ小さな町ポリニャーノ・ア・マーレ。冬の時期も比較的温暖で、広大なアドリア海の眺めや素晴らしい地中海料理が楽しめる。ショップやレストランも充実しており、鉄道の駅や国際空港からも程近い。
物件については、海辺の750平方フィート(約67㎡)2ベッドルームの価格は、185,000ドル(約2,030万円)程度である。内陸部の物件はさらに手頃な価格で、1,000平方フィート(約93㎡)2ベッドルームのヴィラは、101,000ドル(約1,100万円)で売りに出されている。賃貸物件の家賃は、560ドル~1,120ドル(約60,000円~123,000円)程度である。

<アブルッツォ州グアルディアグレーレ>
人口9,000人の小さな町だが、歴史的町並みが素晴らしく、レストランやショップなど生活に必要なあらゆるものが揃っている。ペスカーラやキエーティといった州内の規模の大きな都市にも車で30分の距離にある。生活費も安く、また物件の価格や不動産に係る税金も非常に安く抑えられる。すぐに入居可能な物件も多く、中心地から徒歩圏内の1,400平方フィート(約130㎡)3ベッドルームのアパートメントは90,000ドル(約987万円)で購入可能である。

<シチリア州リポスト>
イオニア海やエトナ火山など自然に囲まれた人口15,000万人の都市リポスト。観光客はそれほど多くないため、歴史的景観が保たれている。
シンプルなアパートメントは月560ドル(約61,000円)程度で借りることができる。また不動産価格は上昇しておりしばらく続くと見られているので、物件を購入することもおすすめだという。970平方フィート(約90㎡)2ベッドルームの海沿いのアパートメントは、163,000ドル(約1,790万円)で売りに出されている。
高速道路、鉄道、バスなどのアクセスも良く、カターニア国際空港にも近い。病院やショップ、レストランなども充実している。

【参照】Where to take advantage of Italy's new tax breaks

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セカイプロパティ編集部
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