2020-02-07

工業団地から活気あふれる魅力的な街へ、シンガポール・ジュロン湖エリアの住宅開発が完了

  • News

シンガポールでは、約9年間にわたってジュロン湖エリアの再開発が行われてきた。ようやく完了を迎え、ビジネスの面でも少しずつ売り上げの伸びが見えてきたようだ。これは住民の多くが、週末遠くへ外出するよりもエリア内で過ごすことを選んでいることが関係していると見られている。

歩行者用遊歩道「J Llink」には子供用の遊び場やグリーンルーフ広場などが作られ、住民やイベント開催に役立てられているという。また教育関連施設も数多く、子供達の元気な姿も見られ、活気に満ちた環境となっている。

シンガポールでは2007年、「Remaking Our Heartland(ROH)」というプログラムが発表され、シンガポール市民の大半が住むHDB(公団住宅)周辺をより魅力あるエリアにするための再開発計画が進められてきた。

今年1月19日には、ROHプログラムのもと2011年から進められてきたジュロン湖エリアの再開発プランが完了したことが発表された。このプログラムの主要テーマの一つは、「ジュロン・イースト・タウン・センター(Jurong East Town Centre)」の再開発である。建物や公共スペースなどすべてをリニューアルし、モダンなモール「J Connect」として生まれ変わった。

MRTのジュロン・イースト駅(Jurong East)周辺のエリアは、黄廷方総合病院(Ng Teng Fong General Hospital)やジュロン・コミュニティ病院(Jurong Community Hospital)などが立ち並ぶ医療中心地になっている。

1960年代に工業団地として開発されたジュロンは、1970年代に入りテンガー(Tengah)などの近隣の農村から人々が移り住み、ジュロン湖を中心とするジュロン・イーストとジュロン・ウエストが形成された。

今回開発プランの完了が発表されたが、これですべての開発が終了となるわけではなく、残るジュロン湖ガーデンなどの開発が順次行われていくという。ジュロン湖エリアは、2026年までにレジャー&リクリエーション総合施設も進められ、大規模なビジネス地区として生まれ変わる予定だという。

また車に依存しない街づくりを目指しており、Jurong Region LineやCross Island Lineなどの新しいMRT路線も今後10年以内に完成する予定となっている。


【参照】From industrial estate to bustling down: Jurong Lake area housing estate transformation completed

海外不動産の最新動向が届くメールマガジンの登録はこちら。

メルマガ会員登録を行う

セカイプロパティ編集部
海外不動産投資に関する最新情報を発信中。